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上半身の重さを腰で支える二足歩行の人間にとって、宿命ともいえる「腰痛」。
腰痛で苦しむ人は非常に多く、また、腰痛に対し整体による治療効果が
高いことから、多くの患者様からご依頼がきます。
【腰痛の分類】
「急性腰痛症(ぎっくり腰)と慢性腰痛症」
腰痛の分類は学術的には、原因による分類(筋筋膜性腰痛、椎間板ヘルニア、脊椎分離症、
脊椎すべり症、変形性脊椎症、腰部脊中管狭窄症、骨粗鬆症、内蔵疾患など)が一般的です。
しかしここでは、すぐ役立つという観点から、急性腰痛症(俗に言う、ぎっくり腰)と、
慢性腰痛症(長期間続く腰痛)に分けてご説明します。
■急性腰痛症(ぎっくり腰)
急性腰痛症(ぎっくり腰)とは、腰部の筋肉、靭帯、椎間板、椎間関節などの損傷
(例えば、腰椎捻挫、筋・筋膜性腰痛、椎間板ヘルニア等)により、
急激な痛みを伴う腰痛の総称です。
(素早い痛みの緩和と治癒促進の点で、整体が最も得意とする疾患でもあります。)
※原因
●急な動作 ●疲労 ●寒さや冷え ●運動不足 ●肥満 ●体のかたさ
●古傷(「クセ」になっている状態)などが重なり合って発症します。
※症状
動くと激痛が走るのが特徴です。特に前屈、後屈時に痛みが増悪するので、
前かがみで顔を洗う、座って靴紐を結ぶ、ベッドや布団から
起き上がるのが非常に難儀になります。
一旦立ち上がると痛みが治まる方もいますが、重症の場合は、
立つ事、座る事、
歩く事全てがままならなくなります。
※ぎっくり腰になってしまったら
@ 安静
ぎっくり腰になったら無理に動こうとせず、安静を保って下さい。
具体的には、ベッドか布団の上で、横向きの姿勢でエビのように
腰、膝を曲げて横たわるのが一番です。
この場合、枕を抱きかかえるのが有効です。
上向きの姿勢では、膝の下に枕を入れるといいでしょう。
A 冷却
ぎっくり腰では冷やす事が大切です。自宅なら患部に氷嚢をあてるのがいいでしょう。
ただし長時間冷やしすぎると、皮膚がピリピリし痛みが増悪する場合があるので、
気を付けて下さい。
始めは短時間(10〜20分)冷やして様子を見ることをお勧めします。
市販の冷シップを貼るのも結構ですが、皮膚の弱い方はかぶれに注意して下さい。
また、慢性的な腰痛持ちの方に多いのですが、「腰痛イコール温める」と思い込んでいて、
ぎっくり腰の患部を温めて炎症をひどくするケースが多々見受けられます。
当然、ぎっくり腰になったその日の入浴は禁忌です。
B 治療
「ぎっくり腰は治るから治療は不要」と思われている方も多いのですが、
ぎっくり腰にこそ早期に適切な治療が必要です。
確かに、治療せずとも痛みが治まる事が無いわけではありません。
しかし、治療を受けた場合と比べ、かなり治癒が遅くなります。
そして、治療を受けない場合、中途半端な治り方をし、「クセになる」状態に
なることもしばしばあります。
殆ど全ての病気において言えることですが、特にぎっくり腰の様な急性疾患では、
治すタイミングが非常に重要です。
■慢性腰痛症
慢性腰痛症とは、一般的に、鈍い痛みが長期間(3ヶ月以上)続く腰痛の総称です。
「原因」
原因としては、●疲労の蓄積による筋筋膜性腰痛が一番多いのですが、
●脊椎分離症、脊椎すべり症、変形性脊椎症、腰部脊中管狭窄症、
骨粗鬆症など骨(腰椎)に起因する腰痛や、
●椎間板ヘルニアのように椎間板に起因する腰痛もあります。
また、
●消火器や婦人科疾患などに問題があり慢性的な腰痛に悩まされる場合もあります。
●不安、心理的ストレス、痛みの記憶など複合的な理由により慢性的な腰痛が
発症することも、まれではありません。
「症状」
腰全体に疲労感、脱力感があり、刺すような痛みはないが、大きな石がのっているような、
重苦しい痛みを感じるのが特徴です。長時間同じ姿勢で作業や運転をすると、痛みが増しますが、
腰に十分な休息を与えると意外に早く痛みが緩和される場合もあります。
雨の日や寒さの染入る朝夕、湿気の高い梅雨時などに、痛みが増悪することも多いようです。
※慢性腰痛症になってしまったら
「腰痛体操とストレッチ、保温、治療」
@ 腰痛体操とストレッチ
慢性腰痛症では無理のない範囲で腰痛体操とストレッチを行う事が必要です。
特に筋肉の疲労による、筋筋膜性腰痛の場合、腰痛体操とストレッチを適度に行うことで、
筋肉の強化と柔軟性が確保され、腰の痛みからの解放が期待できます。
ただし、腰痛体操やストレッチ後、痛みが増悪した場合は、一旦中止し、
専門家に頻度や回数を相談して下さい。
当院では、
1 アキレス腱を伸ばす、
2 ハムストリングスを伸ばす、
3 脚とお尻の付け根を伸ばす、
4 腸腰筋を伸ばす、
5 股関節のツイスト、
6 股関節のストレッチ、
7 内転筋のストレッチ、
のとても
シンプルな7つの動きを継続的に行うよう、患者様に勧めています。
A 保温
一般的に慢性腰痛症では、腰部を温めて、血行の改善につとめます。
39〜40度の少しぬるめのお湯につかる半身浴は身体全体の血行を改善する
手軽で効果的な方法です。
ただし、椎間板ヘルニアによる腰痛などでは、温めるとかえって痛みが増悪する場合も
ありますので、注意が必要です。
B 治療
慢性腰痛症の治療は、その原因、重症度、年齢などより異なります。
病院で行う治療としては
1 筋弛緩剤や消炎鎮痛剤、貼り薬(シップ)などの薬物療法、
2 温熱、牽引などの理学療法、
3 神経ブロック療法など外科的療法が中心です。
「手技」による治療法としては、国家資格では、鍼、灸、按摩マッサージ指圧、
民間療法としては、整体、カイロプラクティック、骨盤矯正などがあります。
どの治療法を選択すべきは、その原因、重症度、年齢などにより異なり、一概に言えません。
慢性腰痛症が重症にならないうちに、症状に最も適した治療を受けるのがベストであることは、
もちろんなのですが、その選択が難しいというのが実際のようです。
■ぎっくり腰、慢性腰痛症の予防
ぎっくり腰や慢性腰痛症に悩まされない為には、「腰まわりの環境作り」に
取組まなければなりません。
腰まわりは、骨、筋肉や靭帯、血管やリンパ、神経で構成されています。
腰まわりにいい環境を作るという事は、
1 骨を丈夫にする、柔軟にする、
2 筋肉や靭帯を強化する、柔軟にする、
3 血液やリンパの流れをスムーズにする、
4 神経の通り道を狭くしない、という事です。
では、具体的に、どうすれば腰まわりのいい環境が作られ、保たれるのでしょうか?
「具体的予防法」
@姿勢:座位でも、立位でも、横から見て耳たぶと肩が、一直線になるよう、姿勢を正しましょう。
大抵の合、この様に姿勢を正すと「反りぎみ」に感じますが、それは、元の姿勢が猫背だから。
時間をかけてでも、少しずつ矯正することをお勧めします。
また、仕事でパソコンに長時間向かうなど、同じ姿勢を続けることは厳禁。
一定の動作場合は、時間を決めて、前後左右に腰を捻り、ストレッチをしましょう。
A運動:ストレッチや腰痛体操、ジョギングやウォーキング、水泳など有酸素運動と、
筋トレなどの無酸素運動を定期的に行いましょう。
隣の駅まで歩く事を習慣づけてから、顔を見なくなった患者様は少なくありません。
B動作:腰に不安のある間は、急な動作を慎みましょう。重いものを持上げるときは、
赤ちゃんを抱きかかえるように、荷物にできるだけ近づき、膝を曲げて、持上げましょう。
C体重:太りすぎに注意!
D保温:血液の循環を良くするために、腰まわりは冷やさないようにしましょう。
腹巻などはお勧めです。39〜40度の少しぬるめのお湯につかる半身浴や、
足浴も身体を温めます。
E休息:腰痛の施術でそのまま寝入ってしまう方が、結構います。
疲れは腰痛に限らず、全ての病気の原因になると同時に、病気の治癒を遅らせます。
腰に重だるさを感じたら、十分に睡眠をとり、身体を休ませてあげて下さい。
その他、バランスのとれた食事、禁煙、上手なストレスの解消、歩きやすい靴など、
腰痛の予防法はまだまだありますが、出来る事を、今から、始めましょう。
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「肩こり」を経験されている方、されてない方、様々ですが医学的にいう「肩こり」とは何なのでしょうか。
肩こりは医学的には病気ではなく、そのため病名でもありません。
では何なのかということになると、
頸部(首)の後ろから肩や背中にかけての筋肉の
緊張感を中心とする不快感や違和感、鈍痛などの症状のことです。
簡単にいえば極度の筋肉疲労による痛みや張りのことです。
ただし、頸椎、肩関節、心臓、肺などの周辺の疾患に由来する「症候性肩こり」や
ストレスなどが原因の
「心因性肩こり」といった病的なものもあります。
しかしながら、もっとも多い肩こりは首、肩、背中の慢性筋肉疲労による症状です。
■肩こりの原因
一般的に肩こりは過労、運動不足、不適切姿勢や体位の継続、寒冷、精神的緊張(ストレス)、
睡眠不足、加齢などにより発生しやすくなります。
一般的な肩こりの原因として、もっとも多く見られるのは、
不適切な姿勢の継続による首、肩、背中の慢性的筋肉疲労といえます。
具体的には、首の後ろ側にあって頭を支える頭半きょく筋や頭板状筋、
また肩甲骨を保持する僧帽筋(そうぼうきん)、肩甲挙筋、菱形筋などの筋肉疲労です。
これらの筋肉には日常生活でどのような負担がかかっているのでしょうか。
頭蓋骨は頸椎(首の骨)によって支えられていますが、実際に頭の動きや
位置などを保持しているのは首、肩の筋肉の力です。
例えば、良い姿勢で立ち遠方を見ている場合、頭は全体の筋肉でバランス良く支えられるために
筋肉の負担は少なくなります。しかしながら、座って本を読んだり、
編み物をするなどの下向きの姿勢では
頭を支えるために首の後ろの筋肉に
大きな力がかかり、負担がかなり大きくなります。
ふだんから4〜5kgの頭蓋骨を首の上で支えているだけでもかなりの負担だというのに
デスクワークなどによる下向きの作業では、さらなる負担となります。
また、手仕事をすることによって肩関節や肘関節にも負担がかかり、
特に肩関節については筋肉によって保持されているので、
肩を使うことによって筋肉が酷使されるのです。
■肩こり防止法
肩こり: 肩こりの最大の原因は姿勢の悪さにあります。
そのために肩こりを防止するためには良い姿勢を保つことが重要になります。
首、肩にとって良い姿勢とは軽くあごを引いて、背を伸ばして少し遠くを見るような姿勢、
つまり、写真を撮るときに近い姿勢です。
日常生活で良い姿勢が崩れる場合は、長時間座って仕事をする時
(あぐらを組んででの読書や目線の位置と違うテレビ等を見るとき)や下向きの作業
(編み物など)をするときで、不適切な姿勢の典型です。
ですから、意識して姿勢に注意することが重要になります。
※肩こり対処法
肩こりを解消するには、まず筋肉の疲労をとることです。
それには入浴や蒸しタオルなどを肩に当てて温める、
ストレッチで筋肉を伸ばしほぐすことなどが挙げられます。
それ以上に適度の運動は筋肉を自発的に伸ばしたり縮めたりするので
筋肉の持つポンプ作用も促進して、血流を良くする効果も生まれます。
首のストレッチ(前後左右の屈伸、回転)や肩回し運動などをゆっくり、
大きくし、ストレッチでは少し痛いと感じるところまで行うのがコツです。
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